2013/04/29

ボストン爆破 [5] 報道について

今回は、ボストン爆破テロ事件を通じて垣間見た、アメリカと日本の報道の違いについて、少々書いてみたいと思います。

  • 被疑者・弟(19)は未成年ですが、氏名・学校等全部さらされています。日本ですと、未成年の場合は基本的に報道しない方針かと思います。
  • 被疑者の両親・叔父・叔母らのインタビューが報道されていました。 また、被疑者兄弟のうち、兄には妻・娘がいたそうです。こちらの報道番組では、しかと写真・映像を流しておりました(マスキング・音声修正等なし)。日本ですと、被疑者側の身内はそれほど出てこないような気がします。
  • アメリカの報道番組は、今回の爆発事件の後、被害者が倒れている映像で、かなり刺激の強いと思われるものも放映していました。日本だったら絶対に流れないような、生々しい画像です。現実から目を背けないという意味では、必要なことかもしれませんが、驚きました。
  • 大手TV局の誤報が目に付きました。 事件の翌々日くらいに「犯人と疑われているのはこの人です」といって無関係の人について撮影したり、犯人が逮捕された誤報などもありました。また、「犯人は色の浅黒い人らしい」だという情報(実際に逮捕された被疑者は白人系の顔立ちです。)も流れ、これは一歩間違えると犯人逮捕を阻害するような報道もありました。これでは、ボストン警察のTwitterをチェックした方が正確だということになってしまいます・・・。アメリカは報道先進国だと思っていたので、意外でした。テロという特別な状況ですし、特ダネを他社に先駆けて報道したいという気持ちがあったのでしょうかね。


なんにせよ、今回の事件に関して、ヒートアップした報道にちょっと怖さを感じました。今後は事件背景含め、掘り下げた報道をしてほしいです。

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