We must prepare for all possible contingencies.
4月15日、Boston (ボストン)で爆破が起きました。日本でも、報道されたのではないかと思います。
ボストンはアメリカのなかでは治安の良い地域であり、 また学生の街というイメージでしたので、今回のニュースは、 大変ショックでした。
亡くなられた方、重傷を負われた方、本当にお気の毒です。亡くなられた方のなかには、お父さんのマラソンの応援に来ていた8歳の男の子もいたそうです。
これがテロなのか否か、現時点ではわかりませんが、 テロの場合は連続テロの可能性もあり、 しばらくは人ごみをさける生活をしたほうが良いようです。 いまさらながらに、この世に100%安全なところはない、と痛感しています。
ところで、 海外でテロや事故にあった場合はどうしたらよいのでしょうか?
安全情報について、今一度確認してみました。
海外安全情報のチェック
日本人が海外で事件や事故、誘拐やテロ等に巻き込まれた場合、 担当官庁は外務省です。外務省では海外安全ホームページ(htt p://www.anzen.mofa.go.jp/) を使って、海外の危険な地域や最新の状況、 日本人の巻き込まれた事件や事故などの情報を提供しています。 今回のボストン爆破事件の情報も発信されています。
米国:ボストンにおける爆発事件の発生に伴う注意喚起
「現地時間4月15日午後2時50分(日本時間16日午前3時5 0分),米国マサチューセッツ州ボストンにおいて,ボストン・ マラソンのゴール地点付近(ボイルストン通り) で同時に2つの爆発が発生し, さらにその1時間以内に同市内JFKライブラリーにおいても爆発 が発生しました。これらの爆発により,現地時間15日晩時点で, 3人が死亡,100人以上が負傷したことが明らかになっています 。
現時点で,事件の背景等詳細は不明ですが,現地警察当局は, テロの可能性を含め現在捜査を行っている旨述べています」
場所に注意
テロについては、狙われる場所に応じて、 注意すべき一般的な事項があります。
外務省のHPでは以下の場所ごとに説明しています。 過去にテロの標的になったところには近づかないほうがいいようで す。
(1)市場や繁華街、観光スポット等の大勢の人が集まる場所
(2)宗教関連施設や宗教関連行事
(3)公共交通機関
(4)ホテル
(5)主要欧米・国際機関関連施設等
(6)政府機関、軍・治安関連施設
これを見ると事実上どこにも行くことができないではないか、と思いますが、テロという行為の性質からしてそもそも何処でも起こりうることなのですよね。
また、いくら場所に注意したからといって、 テロ事件はいつどこで起こるかを予測することは困難です。 普段から周囲の状況に気を配り、不審者・ 不審物に常に注意を払うことが重要です(例:不審な荷物、 自爆テロ犯にありうる不自然な厚着・行動、特異な印象等)。
連絡先を伝えておく
万一に備え、海外渡航前には家族や友人、 職場の同僚等に日程や渡航先での連絡先を必ず伝えておくように、と言われています。これは海外在住者の場合も同様ですね。
不測の事態に遭遇した場合
まさに極限状態です。実際にそんな事態になったら、とても冷静に行動できないような気がします。日本で地震を予想した避難訓練があるように、ここではテロを予想して訓練しておくべきかもしれません。
以下は外務省のHPでの説明です。
(1)爆発音を聞いたらまずその場に伏せ、 戸棚や天井からの落下物が想定される場合には、 机等頑丈な物の下にもぐり込んでください。 特にビル街での爆発では、 ビルのガラスが割れてガラス片が落下してくることが予想されます ので、ひさし等の下に隠れるようにしてください。
(2)テロの犯行手口として、最初の爆発に続けて、 爆発現場に集まった多数の人間の殺傷を意図して第二の爆発が発生 することがありますので、事件発生現場には決して近づかず、 現場から速やかに離れてください。なお、避難する際は、 落ち着いて整然と行ってください。また、 有害物質を吸い込まないようハンカチ等(濡れたものが望ましい。 )で口や鼻を押さえながら避難してください。
(3)爆発により瓦礫等の下敷きになった場合には、 まず落ち着き、体力の温存にも心掛けつつ、 有害物質を吸い込まないようハンカチ等(濡れたものが望ましい。 )で口や鼻を覆い、パイプ等周囲の物を叩く等して、 救援隊に居場所が分かるようにしてください。
(4)テロ事件等に遭遇した場合には、現地の日本国大使館、 総領事館又は所属企業・ 団体に速やかに連絡を取るようお願いします。そのために、 有用な緊急連絡先のリストを持参したり、 海外で使用可能な携帯電話に連絡先を登録しておくことをお勧めし ます。
何か起こった時にはすぐに現地の日本大使館(領事館) に状況確認や連絡をすることが重要です。 実際にはどこの国でも現地の政府や日本政府をはじめとする警察や 消防、 現地日本大使館などの公的機関の指示に従って行動することになり ます。テロにあってしまったら、 ホテル等からの外出禁止や移動や退去等の指示があるなど、 自分勝手には行動できない状態になります。
日ごろの情報収集
以下は外務省のHPでの説明です。
自然災害や非常事態はいつ起こるかわかりません。 不測の事態に備えて、普段から情報収集に努めることが大切です。
テロが発生する危険性が高い国・地域に在住の方は、 普段から以下の点を参考に安全対策を再検討してください。
(1)日頃から、テロ等に関するニュース報道等を通じて、 できる限り正確に治安情勢をフォローしてください。
(2)入居アパート、 オフィスビル及び居住区域の警備体制を再確認してください。
(3)緊急時の連絡方法を再確認し、 日頃から携帯電話の電源を切らないよう(電池が切れないよう) 注意してください。
(4)爆風の被害をできるだけ抑えるため、 ガラス窓等に飛散防止フィルムを貼り付けるとともに、 窓のカーテンはできるだけ閉めてください。
(5)爆発物飛来防止のため、 窓に金網又は幅の狭い鉄格子を取り付けてください。
D.C.エリアの情報
在米日本大使館
Embassy of Japan
2520 Massachusetts Avenue NW,
Washington D.C. 20008
代表電話番号: 202-238-6700
代表FAX番号: 202-328-2187
大使館ウェブサイト:www.us.emb-japan.go. jp/j
管轄地域:ワシントンDC
大使館の正式な領事管轄はワシントンDCのみですが、 隣接するメリーランド州、 バージニア州についても在留邦人の方の便宜のため領事業務を取り 扱っております(なお、大使館の在外選挙管轄はワシントンDC、 メリーランド州、バージニア州となっています)。
各州の緊急事態庁
· ワシントンDC非常事態庁:http://dcema.dc. gov/
· ヴァージニア州非常事態庁:http://www. vaemergency.com/index.cfm
· メリーランド州非常事態庁:http://www.mema. state.md.us/MEMA/index.jsp
国土安全保障省 http://www.dhs.gov/ テロ警戒レベルが表示されています。その他、 飛行機に乗る際の旅行者用情報からテロ災害対策まで、 幅広い情報が掲載されています。
連邦緊急事態庁(FEMA)http://www.fema. gov/テロ警戒レベルやテロ災害対策等の情報に加え、 自然災害の現状や対策についても最新の情報が掲載されています。
米国疾病管理予防センター(CDC)http://www. cdc.gov/天然痘や西ナイルウィルスなど、 様々な疾病についての詳細や対処法が掲載されています。
米赤十字 http://www.redcross.org/各テロ警戒レベルについて、 具体的にどのような行動を取るべきか独自の推薦を行っています。
ワシントンポスト紙「個人の準備のためのガイド」
http://www.washingtonpost.com/ wp-srv/health/specials/ preparedness/ 緊急対応を行う現地当局の連絡先や緊急時に利用できる病院、 DCからの退避ルートなどを紹介しています。
http://www.washingtonpost.com/
全米各総領事館案内
参考サイト:
2012年6月26日付 「テロ事件に関する注意喚起」( http://www2.anzen.mofa.go.jp/ info/pcwideareaspecificinfo. asp?infocode=2012C195 )
パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」(http:// www.anzen.mofa.go.jp/pamph/ pamph_10.html )
パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策 Q&A」(http://www.anzen.mofa.go. jp/pamph/pamph_03.html )
パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」(http://
パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策