前回の記事に引き続き、今回もフロリダで18歳の女性が14歳の少女と淫行に及んだとして起訴されたケースについて書いてみたいと思います。
司法取引の拒否: この事件では、18歳の女性は重罪で起訴されており、もし有罪となれば最長15年の懲役となり得ます。また、一生涯性犯罪者のレッテルを貼られることになります。司法当局としては、当初18歳の女性が児童虐待を争わない代わりに2年間監察されるという司法取引をオファーしたそうですが、この女性は拒否し、事実関係を争うことにしたようです。弁護士はこのケースは不当起訴だとして争う方針のようです。これに対し、当局関係者は、今回の起訴は10代の同性愛だから殊更に起訴したものではないと言っています。
(個人的には、結果的に有罪となるリスクを考えると、この弁護方針が妥当なのかちょっと疑問です。アメリカは日本ほど有罪率が高くないとはいえ。まだ未成年ですし、穏便に済ませる方が早く社会復帰できるのではないか。事実関係の詳細を知らないので何ともいえないですが、同性愛者差別解消という大義や弁護士の売名などにこの18歳の女性が利用されていないか心配してしまいます。)
アメリカの児童保護: 上記のとおり、この事件では、18歳の女性は重罪で起訴されており、もし有罪となれば最長15年の懲役となり得ます。結構厳しいなぁという印象ですが、アメリカは児童の人権保護が進んでおり、フロリダ州と同様の法律は他州と同様のもので、殊更にフロリダ州法が厳しいということはないようです。 日本はどうなんでしょうね。
二人の年齢の近さ: 18歳と14歳という年齢の近い場合であっても処罰の必要性に変わりはないそうです。
二人の関係: もともとフロリダ州法が想定していたのは、見知らぬ男性に少女が淫行されたような場合のようです。報道番組によれば、”今回のような「学校内の上級生と新入生の関係」で起こったことは事実認定が難しい。「上級生が下級生に対して支配していた関係にあったのか」、それとも、「お互い恋愛関係にあったのか」。事件ごとに事実をよくみるしかない、警察、検察は難しい事実認定を迫られただろう。” とのことです。実際この二人の間に何が起きたのか、14歳の少女の受けたダメージはいかほどか・・・トライアルではこういったことが争われるのでしょう。
アメリカでは学校で上級生と下級生の間で関係をもってしまうケースはよくあるそうで、全米が注目しているケースの1つです。